プログラマーってタイピングが早いイメージがあるけど、タイピングの練習は頑張った方がいいのかな??
今回はこのような疑問に答えていきます。
当記事を読むことによって「タイピングはプログラミングスキルに無関係」という理由を解説しつつ、「プログラミングスキルを身につけるために必要なこと」を紹介していきます。
当記事の概要
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プログラミングは英語なので、日本語を打つ練習してもプログラミング速度は上がらない
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大事なのは「速さ」より「正確さ」
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タイピングしなくても予測変換でプログラムを書ける
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プログラミングスキルの身につけ方
筆者について
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文系大学卒業後、専門商社へ入社
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将来性のあるITエンジニアに興味を持ち、4ヶ月独学して開発エンジニアとして転職
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現在はWEB系開発のプロジェクトリーダー
そもそもプログラムは英語で書く
Twitterを見ていて、プログラミングを始めるために「タイピング練習をしている」という初学者の人が結構いました。
厳しいことを言いますが、タイピング練習をしてもプログラミング速度は上がりません。
英語でタイピングするのと日本語でタイピングするのは全然違う
プログラミングを少しやったことがある人なら分かると思いますが、プログラムは英語で書きます。
理由は簡単で、英語じゃないと動かないからですね。
厳密にいうと「マルチバイト」の文字列ではプログラミングはできないからです。
マルチバイトとは「アルファベットや数字、記号」以外の漢字や平仮名、カタカナのことです。
※例外もありますが、主要なプログラミング言語は基本的に英語です。
日本語のタイピング練習をしても、英語のタイピングは早くならない
タイピング練習をするときには、おそらく「タイピングゲーム」などのサービスを利用していると思います。
その際に、英語で練習をしているでしょうか?
日本語でタイピングを練習しているという人は、残念ですが全く意味ありません。
プログラムだとこんな感じ
例えば、Javaでユーザー情報を格納する変数を宣言すると以下のような形になります。
UserInfo userInfo = new UserInfo();
日本語は全く出てきませんね。試しに打ってみてください。
プログラミングに慣れている人ならサクッと打てると思いますが、プログラミング初心者の人だとキーボードを見ながら打つかと思います。
最初はプログラムが書けないので、タイピング練習の成果がでない
仮に英語でのタイピングが得意な人な場合でも、プログラミング能力が低い初心者の頃はプログラムが書けないので、「タイピングが早くても意味がない」という状態になります。
プログラミングを早くするためにタイピングの練習をしているのに、プログラムが書けないのであれば、そもそもタイピングを練習する必要がないわけです。
プログラミングをしていれば、自然とタイピングは早くなる
「プログラミングのタイピング速度をあげるなら、プログラミングをするのが1番の近道」というのが結論になります。
誰でもスマホのフリック入力ができるように、触っていれば誰でもできるようになるのがタイピングなので、わざわざ時間をとって練習をすることでもないんですね。
大事なのは「速さ」より「正確さ」
タイピングが速くても「ミスが多い」人が結構いるのですが、これってあまり意味ないです。
プログラムは1文字間違えると動かない
プログラミングをやったことがある人でなら分かると思いますが、たった1文字でもスペルミスがあるとプログラムは動きません。
そのため、プログラムを焦って早く打つよりも正確に1文字1文字打つ方が結果的に手戻りも少ないですし効率的です。
事実、僕の同僚で優秀なプログラマーがいるのですが、その人はめちゃくちゃタイピングが遅いです。
なので、前提として「タイピングスピードとプログラミング能力は一致しないので、間違えないこと」が最重要事項です。
最近の開発環境は、タイピングしなくても予測変換でプログラムを書ける
最近は開発環境が優秀なので、そもそもタイピングする必要がありません。
実務の開発現場では、IDEを使うことが多いのでコード補完機能が優秀
通常プログラミングをするときは、コードエディタやIDEを使います。
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①コードエディタとは?
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②IDEとは?
これらの2つを知らないという人は、下記をご覧ください。
①コードエディタとは?
コードエディタとは、プログラミングやその他のメモをする時に文字を書くことができるソフトウェアのことです。
例えば以下のようなものがあります。
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Mac標準ソフト:テキストエディット
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Windows標準ソフト:メモ帳
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VisualStudioCode
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サクラエディタ
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秀丸
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Atom
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Vim
この中で、プログラミングをする時に使っている人が多いのが「VisualStudioCode」です。
理由は、コード補完機能やプラグインが充実しているからですね。
これからプログラミングを始めという人は、VisualStudioCodeを使っておけばOKです。
※プラグイン・・・ソフトウェアに対して、後から機能追加することができるソフトウェア。ソフトウェアを強化するためのソフトウェアというイメージ。
②IDEとは?
IDEとは、Integrated Development Environmentのことで、「開発に必要な機能を全て盛り込んだよ!」なプログラミングツールです。
日本語だと「統合開発環境」とか言います。
例えば以下のような機能があります。
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コードエディタ
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コンパイル(プログラムをパソコンに理解させるソフト)
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デバッガ(プログラムにエラーが発生したことを知らせてくれるソフト)
IDEは、コードエディタの上位版なんだなーとご理解いただければと思います。
優秀なIDE
使用する言語によって、IDEは使い分けるのですが筆者が思う優秀なIDEは以下です。
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Java(Eclipse)
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Java(InteliJ)
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PHP(PHP Strom)
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Ruby(Ruby Mine)
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JavaScript(WebStorm)
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C#(VisualStudio)
上記の中だとEclipse以外は、有料となってしまうのですが仕事として開発をするときは、開発効率を上げるために上記のIDEにお金を払うことが多いです。(もちろん費用は会社負担)
コードエディタやIDEを使っていれば、そんなにタイピングしない
例えば、以下の画像をご覧ください。
VisualStudioCode
Eclipse
InteliJ
最初の1文字を打ったら、予測変換でコードがリストアップされます。
これらのリストから選べばいいだけですね。
つまり、そもそもタイピング練習をしてもその成果が「どこにも活かされない」というのが事実です。
タイピングするよりコード補完機能を使う方が正確で早い
プログラムは間違えないことが重要なので、こういったソフトを使ってヒューマンエラーを防ぐことが大切です。
プログラミング学習をしていれば自然にタイピングは早くなる
タイピングゲームとかも楽しいですがプログラミング能力には無関係なので、「タイピング練習に時間を割いて努力する」のは避けましょう。
プログラミングを学びたいのであれば、まずはプログラミングを学習するべきです。
プログラミングの学習方法は2種類です。
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その①:独学
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その②:プログラミングスクール
それぞれ解説していきます。
その①:プログラミングの独学方法
プログラミングは独学可能です。
実際に筆者も、文系未経験からエンジニアに転職したのですが、そのときは独学で学習をしました。
僕の経験から、プログラミングを独学するなら「参考書より、動画学習がおすすめ」という結論を出しています。
具体的なプログラミングを動画で学習する方法は、別の記事でまとめているのでそちらを参考にしてください。
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ちなみに、プロゲートという人気のプログラミング学習サービスがありますが、あまりおすすめしません。
なぜならゲーム要素があって楽しいのですが、プログラミングの文法を教えてくれるだけなので、どれだけやっても何か作れるようにはなれないからです。
まずは、以下の点を気をつけてください。
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参考書での勉強はしない
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プロゲートはやらなくてもOK(やってもいいけど、やり込まないこと)
その②:予算が確保できているのであれば、プログラミングスクールもあり
独学なら動画コンテンツでの学習がおすすめですが、独学には以下の欠点があります。
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エラーが出た時に、自分で解決するしかない
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学習に時間がかかる
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転職も自分でやらなければならない
これらの欠点を解決してくれるのがプログラミングスクールです。
ただ、決して安い金額ではないので「予算があるのであればおすすめ」という書き方をしました。
金額は受講するプランにもよりますが、「10万円~30万」くらいです。
就職サポートまでついているので、どうしてもこれくらいの金額になってしまいます。
予算が確保できているよという人は、転職サポートまでついていて実績のあるプログラミングスクールをまとめているので、下記からご覧ください。
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プログラミングだけ教えて欲しい人は、少し安くなる
「プログラミングだけ教えてくれればいい!」という人もいると思います。
そういう人には、Skill Hacksというプログラミングスクールがあります。
こちらは、値段が2020年11月現在で69,800円なので格安ですし、講師が有名な方なので内容も充実しています。
ただ、Skill Hacksには就職サポートはないので、自分で転職活動をする必要があります。
転職エージェントを使えば問題ない
Skill Hacksには、転職サポートがついていないのですが転職エージェントを使えば問題ないです。
転職エージェントは無料だし、転職活動以外の給与交渉も代行してくれるので超おすすめです。
ちなみに、IT業界の転職ならレバテックキャリアがおすすめです。
理由はたくさんあるのですがレバテックキャリアの特徴として、元々エンジニアをやっていたアドバイザーもいるのでソースコードレビューとかもしてくれます。
とにかく、エンジニア目線をもったアドバイザーが多いので使いやすく、筆者も実際に使って満足度が高かったです。
IT業界への転職をお考えの方は、無料なのでまず登録しておくのがおすすめです。
転職エージェントはたくさん登録するのがコツ
転職エージェントを使うコツとしては、「複数のエージェントに登録すること」です。
なぜなら、同じ求人でも給与やポジションが違う場合があるからです。
とりあえず無料なので、全部登録しておくのがベターかと。
別記事でレバテックキャリア以外の転職エージェントも紹介しているので、他のエージェントも知りたいという方はご覧ください。
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30代未経験からプログラマーになりたい人は、プログラミングスクールを選んだ方がいい
30代で未経験からプログラマーへのキャリアチェンジを考えているのであれば、プログラミングスクールを使った方がいいです。
なぜなら、30代からプログラマーになるというのは、かなりの「キャリア後発組」だからです。
ちょっと厳しいですが、悠長にタイピングとか練習してる場合じゃないし、時間をかけて独学する余裕もないと思ってください。
筆者は2020年11月の段階で26歳なのですが、プロジェクトリーダーをしています。
「IT業界は若いうちにどれだけ知識を詰め込んだ状態で年を取れるか?」によって、管理職になった時に管理職としての価値が変わります。
プログラミングスクールでサクッと勉強して1日でも早く転職してしまった方が、ご自身のためかと思います。
まとめ
今回は以下のような内容について話してきました。
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プログラミング能力にタイピング速度は関係ない
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開発環境が優秀だから、そこまでタイピングをする必要はない
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まずはプログラミング学習をしよう!
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プログラミング学習には独学とプログラミングスクールの2つの選択肢がある
プログラミングスキルは、書いたコード量に比例して成長します。
まだ、プログラミングの勉強をしたことがないという人は、まずは費用が安い独学から初めましょう。
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